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MOVIE REVIEWS

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マーダー・ネット
UNE SOURIS VERTE/THREE BLIND MICE
2002年 フランス/イギリス
89分 サスペンス
日本未公開

監督:マティアス・ルドゥー
製作:マティアス・ルドゥー
    キャロリン・カルデラ
    ジャン=リュック・デ・ファンティ
    ギョーム・ゴダール
    マリヴォンヌ・ル・ミュール
製作総指揮:エマ・ヘイター
脚本:マイケル・オリヴァー
撮影:ステファーヌ・ルパルク
音楽:エリック・ネヴュー
 
出演:エドワード・ファーロング
    エミリア・フォックス
    キウェテル・イジョフォー
    ベン・マイルズ
    エルザ・ジルベルスタイン
    ピーター・ワイト
    ジェームズ・ローレンソン
    クレイグ・ケリー

STORY
ロンドン、若きコンピューター・プログラマーのトーマスは、
ウェブカメラで私生活を公開しているキャシーのサイトにアクセスしていたある夜、
画面上で彼女が何者かに殺される現場を目撃する。
慌てて警察に通報するが、彼女の本名もどこに住んでいるのかも知らなかった。
トーマスは逆に警察から犯人として疑われるが、
インターネット犯罪専門の刑事クレアの協力を得て、独自の捜査を進める・・・。


なんて陳腐な邦題なんだろーセンスなさすぎ。
まータイトル通り、ネット上で公開殺人が行われていくサスペンス。
大量の情報がネット上を行き交う現代なら本当に起こりそうな事件。
IT社会の問題点を浮き彫りにしたとでもゆーのでしょうかね。
孤独な人間同士で何かを求め合ってるだけなのかも。
悲しい結末だし。

舞台がロンドン・パリで素敵でした。

エドワード・ファーロングの顔を見るのは
『アメリカン・ヒストリーX』以来で、
相変わらず端正で綺麗な顔立ち。
背が低いから幼く見えるのかな・・・実はもう24、5歳だとか。

鑑賞方法:DVD/字幕
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The Hole
2001年 イギリス
THE HOLE
102分 ミステリー/サスペンス/ホラー

監督:ニック・ハム
製作:ジェレミー・ボルト
    リサ・ブライアー
    ピッパ・クロス
製作総指揮:アンドレア・カルダーウッド
        フランソワ・イヴェルネル
原作:ガイ・バート
脚本:ベン・コート
    キャロライン・イップ
編集:ニーヴン・ハウィー
音楽:クリント・マンセル
 
出演:ソーラ・バーチ
    デズモンド・ハリントン
    ダニエル・ブロックルバンク
    ローレンス・フォックス
    キーラ・ナイトレイ
    エンベス・デイヴィッツ
    スティーヴン・ウォディントン
    エマ・グリフィス・マリン
    ジェマ・クレイヴン

STORY
イギリス、名門のパブリック・スクール、
プレイボーン学園に通う4人の男女が、ある日忽然と姿を消した。
失踪から18日後、4人の生徒のうちの一人、リズだけが学校付近で発見される。
心身ともにすっかり衰弱しきったリズは、精神科の女医フィリッパのもと、
何が起こったのか一部始終を話し始めた・・・。


名門パブリック・スクールに通う高校生って
どこか歪んでるんじゃないの。
妙なエリート意識と支配欲、無関心な親、世界も小っちゃい。

死んだマイクを「永遠にわたしのもの」と言ったリズの恋愛観は
まさに擬似恋愛。ガキじゃないんだからっ。
話したこともない学校の人気者に憧れ、
彼を何とか手に入れようと穴に閉じ込めるなんて。
それで手に入れた愛なんて、どっちも偽物だよ。
ただの自己満足。そう、リズは満足してるのかもしれないけど。

オープニングからぐっと引き込まれる。一体何が起きるの?って。
でも中盤からペースダウン。
リズの二通りの話をごちゃまぜにして、
本当はどっちなの?って話を二転三転させてもよかったのでは。
いやいや、もったいない題材。
もっとおもしろくしたら、わたし好みのイイ作品になったかも。

結局は全ての元凶がリズにあったわけで。
やはりソーラ・バーチに圧巻!彼女の独壇場ですね。
しかもブサイクな女の子って役どころも・・・
その心理を見事に表現してたし、とっても印象的。
キーラ・ナイトレイも綺麗だけど・・・霞んじゃうなぁ。

鑑賞方法:DVD/字幕

O[オー]
O
2001年 アメリカ
95分 ドラマ/サスペンス/学園

監督:ティム・ブレイク・ネルソン
製作:ダニー・フリード
    エリック・ジッター
    アンソニー・リューレン
製作総指揮:マイケル・I・レヴィ
        ウィリアム・シヴリー
原作:ウィリアム・シェイクスピア
脚本:ブラッド・カーヤ
撮影:ラッセル・リー・ファイン
音楽:ジェフ・ダナ
 
出演:ジョシュ・ハートネット
    ジュリア・スタイルズ
    メキー・ファイファー
    エルデン・ヘンソン
    アンドリュー・キーガン
    レイン・フェニックス
    ジョン・ハード
    アンソニー・ジョンソン
    マーティン・シーン

STORY
アメリカ南部にある名門私立高校で、
オーディンは、将来のNBA入りを期待される花形バスケットボール選手。
学部長の娘デジーと付き合い、成績も優秀で、
彼は学園で唯一の黒人でありながら、生徒や教師からも人気や信頼があった。
バスケ部員のヒューゴは、そんなオーディンに強烈な嫉妬心を燃やし、
オーディンを破滅に陥れようとしていた・・・。


シェイクスピアの四大悲劇の一つ『オセロー』の現代版。
高校生の設定で、着飾った言葉遣いもないから見やすかった。
名前もオセローがオーディン、イアーゴーがヒューゴ、
デズモデーナがデジー、ロダリーゴーがロジャーと。
ここまで似せてなんでキャシオーだけがマイクなんだろ。。

ヒューゴを理解することはできない。
オーディンに対する嫉妬心から引き起こされた悲劇。
でも、初めのうちからみんなを殺してしまおうと
計画してたわけじゃなかったんじゃないかな。
ほんの仕返し、ただオーディンを見返すことができればよかった。
自分の企みにハメられていくオーディンをそそのかし、
信頼され頼られる優越感を感じ、
破滅していく姿をみたかった。だけなのでは。
けれども、デズモデーナを殺したオーディンは自殺し、
みんな死んじゃった・・・ヒューゴ以外は。

なんか登場人物みんな短絡的で感情的で極端すぎるんだよね。
原作がそうだからどうしようもないけど、
シェイクスピア劇の登場人物はみんなそんな感じだ、
誤解やすれ違いや誰かの悪巧みでどんどん歪んでいく。

一人残されたヒューゴがかわいそうに見える。
自業自得だけど。

鑑賞方法:DVD/字幕

夢のチョコレート工場
WILLY WONKA & THE CHOCOLATE FACTORY
1971年 アメリカ
100分 ファンタジー/コメディ
日本未公開

監督:メル・スチュアート
製作:デヴィッド・L・ウォルパー
    スタン・マーガリーズ
原作:ロアルド・ダール
脚本:デヴィッド・セルツァー
撮影:アーサー・イベットソン
音楽:ウォルター・シャーフ
    レスリー・ブリッカス
    アンソニー・ニューリー

出演:ジーン・ワイルダー
    ピーター・オストラム
    ジャック・アルバートソン
    ロイ・キニア
    オーブリー・ウッズ
    マイケル・ボルナー
    ウルスラ・レイト

STORY
ウィリー・ワンカのチョコレートは、世界中で大人気を誇っていた。
しかし、競争相手がその美味しさの秘密を探るのを避けるため、
ワンカは菓子工場を閉鎖してしまう。
ある日、世界中で販売されているワンカの板チョコのうち、
たった5枚だけに金色のチケットが隠されていて、
その金色のチケットを持った者だけが、
ワンカの秘密の工場に招待されるという発表があった。
世界中の子供たちがワンカの板チョコを買い求める中、
貧しい家庭に育った心優しい少年チャーリーは、
たった1枚の板チョコしか買うことができなかった・・・。


なんじゃこりゃ?!こんな映画あり?
オープニングの甘ったるーいチョコレートにはゲロゲロ。
でもどうしよう!ミスター・ワンカに洗脳されちゃいそうだよぅ。
“ウンパ ルンパ ドゥンパディ ドゥ~♪”って
無意識に口ずさんじゃってる自分が怖いよー。

工場に入るまではコテコテのファンタジーを予想してたけど、
ミスター・ワンカが登場したら、
今度は子供をさらって悪巧みでもしてる悪人かと思わせておいて、
でも親の躾や子供のお行儀の悪さなどモラル的に正してるし。
消されてしまった4組の親子に対するフォローがなんもないぞ・・・
頭の悪い親子はこの世からいなくなってもいいって
本気で思ってそう・・・
シニカルで毒気吐きまくりなミスター・ワンカ。素敵☆

なんと、これを2005年、
ティム・バートン監督がリメイクするってんだから・・・
しかも、ミスター・ワンカはジョニー・デップ!!
絶対に見るしかない!やばい。

鑑賞方法:TV/字幕

ウィンター・スリーパー
WINTER SLLEPERS/WINTER SCHLATER
1997年 ドイツ
122分 サスペンス

監督:トム・ティクヴァ
脚本:トム・ティクヴァ
音楽:ジョニー・クメリック
    ラインホルト・ハイル

出演:ウルリッヒ・マティス
    マリー・ルー・セレン
    フロリアン・ダニエル
    ハイノ・フェルヒ

STORY
ドイツのベルヒテスガーデンの山間で、
映写技師のレネはある冬の朝、バーで飲み明かした帰り道に、
キーのついたままの車を見つけ、悪戯心でその車を拝借する。
しかし、対向車と事故を起こし、車は道路を外れ雪の中へ突っ込んだ。
一時的に気を失って目覚めたレネは、もとから記憶障害があり、
車を盗んだ記憶も事故の記憶もなく、そのまま現場を立ち去った・・・。


サスペンスかな、と思ったら・・・悲喜劇ってゆーのかな。
ハッピーエンドかアンハッピーか?ブラックユーモア?

意識的に作られた登場人物たちの“色”がいい。
ローラは緑、レベッカは赤、レネは黒、マルコは青、
ニーナは黄色って具合に、とても印象的だった。

大人の恋愛ってよくわからないけど・・・
ローラとレネが幸せになったならそれでいいんじゃない、
レネが自分のちょっとした悪戯心と偶然によって
マルコの人生を狂わせたってことを知らずにいられるなら。
レベッカにとっても自分の人生を見つめなおすいいきっかけに
なったわけだしさ。これでよかったんだよ。

テオには同情するけど、
事故を起こした犯人であろうを男に復讐できたわけで、
それが人違いって知らずにいられるならいいんじゃない。

本当にかわいそうなのはマルコ・・・さよなら。
雪山の谷間に落ちていくスローモーションは、
おかしな表現だけどすごく“キレイ”だと思った。
落ちていくってよりも、空を飛んでるみたいだった。

トム・ティクヴァ監督が
『ラン・ローラ・ラン』の監督は知らないで見た。
趣が全然違うからわかんなかったよぉ。

鑑賞方法:DVD/字幕

BULLY/ブリー
BULLY
2002年 フランス/アメリカ
111分 ドラマ/サスペンス

監督:ラリー・クラーク
製作:クリス・ハンレイ
    ドン・マーフィ
    フェルナンド・サリシン
原作:ジム・シュッツ
脚本:ザカリー・ロング
    ロジャー・プリス
撮影:スティーヴ・ゲイナー
編集:アンドリュー・ハフィッツ
音楽:エミネム
 
出演:ブラッド・レンフロ
    ビジョウ・フィリップス
    レイチェル・マイナー
    ニック・スタール
    マイケル・ピット
    レオ・フィッツパトリック
    ケリ・ガーナー
    ダニエル・フランゼーゼ

STORY
南フロリダの海岸で暇を持て余すボビーとマーティは幼馴染みで親友同士。
裕福で厳格な家庭に育った切れ者のボビーと、高校の落ちこぼれのマーティ。
ある日、彼らは2人の女の子アリとリサをデートに誘い、
マーティとリサはすぐに意気投合して付き合うようになる。
やがてリサは、ボビーがマーティを暴力的に支配していることに気づき、
ボビーへの激しい憎悪を募らせていく・・・。


マーティとボビーの関係は偽りの友情だった・・・気づくの遅すぎ。
気づかないフリをしてたのかも。
本当の親友ならむやみに“親友”って言葉を口にしたりしない。
「親友でしょ?」とか「友達だろ?」って台詞は昔から嫌いだ。
本当の親友なら相手の弱さに気づいてあげられるし、
弱ってるときには救ってあげたいと思うもの。

ボビーは厳しい親に逆らうことができず自分を抑制しているぶん、
マーティに限らず周囲の友達や女の子に対しても、
支配的でサディストになってしまう。
だからって殺していいわけじゃないけど。
本当に弱い人間はボビーだったんだよ、気づいてあげようよ。

リサだって、本当にボビーを憎んでいたわけじゃなく、
心からマーティを愛していたわけでもなく、
ただ孤独を紛らわしたかっただけなんじゃないの。
全てを誰かのせいにしちゃえば楽だもんね。
思春期ゆえの暴走か。
その後、事件に関わった若者たちはどう感じているのだろうか。

ブラッド・レンフロはすっかり大人っぽくなって、
もう少年っぽさはなくなってしまったわ。
5年後に期待!

鑑賞方法:DVD/字幕

モーヴァン
MORVERN CALLAR
2002年 イギリス
97分 ドラマ

監督:リン・ラムジー
製作:ジョージ・フェイバー
    チャールズ・パティンソン
    ロビン・スロヴォ
製作総指揮:レニー・クルックス
        アンドラス・ハモリ
        バーバラ・マッキサック
        シートン・マクリーン
        デヴィッド・M・トンプソン
原作:アラン・ウォーナー
脚本:リン・ラムジー
    リアナ・ドニーニ
撮影:アルウィン・H・カックラー
編集:スチア・ズケッティ

出演:サマンサ・モートン
    キャスリーン・マクダーモット
    レイフ・パトリッ ク・バーチェル
    ダン・ケイダン
    キャロリン・コールダー
    ジム・ウィルソン

サークルのHPの映画評に載せてもらったのをペースト↓↓

■ ストーリー
スコットランドの小さな港町、
スーパーマーケットで働く21歳の女の子、モーヴァン。
クリスマスの朝、自宅のキッチンで恋人が手首を切って自殺した。
点滅するクリスマスツリーの弱々しい光の中、
モーヴァンは泣き崩れるわけでもなく誰かに連絡するわけでもなく、
ただその現実を受け入れるべくひっそりと恋人の隣に横たわっていた。
彼の遺書には、
「ごめん。自殺は理屈じゃないんだ。愛してる。勇気を持て」という言葉。
クリスマスプレゼントとして革ジャン、金のライター、ウォークマン、
“Music for You”と題されたカセットテープが残されていた。
そして、パソコンの中には、書き上げられたばかりの小説と、
「僕の小説を出版社に送ってくれ。君のために書いた」という指示が。
彼の最後のメッセージを受け取ったモーヴァンは、
著者名を自分の名前に書き換えて出版社に送りつけた。
これを機に彼女の人生が大きく変わることとなる・・・。

■ モーヴァン像
モーヴァンは自分の感情をほとんど口に出さず、
何を考えているのかわからない女の子、といった印象。
(↑心理描写がほとんどないので想像しながら見なくちゃならない)
彼女は少し変わったモラル観と世界に対する独自の視点、
そして、自分の心の声に正直に生きる行動力を持った現代的なヒロイン。
自分の価値観と直感を信じ、
静かな眼差しで本当に大切なものだけを見つめている。
厳しい現実を悲観したりはしない。
甘えない。泣かない。惑わされない。嘘はつかない。
孤独を引き受け、淡々と大胆に生きていく。
悲劇的な状況の中でもチャンスをつかみとる強さの一方で、
傷つきやすく繊細な心の持ち主。
彼女に勇気を与えたのは恋人の残した1本のミュージックテープ。

■ ミュージックテープ
このテープに収められた楽曲はものすごーく重要。
作品中の音楽のほとんどが、モーヴァンのヘッドホンを通して聞こえてくる。
この映画のサウンド・トラックであると同時に、
彼女と恋人の親密な関係を語る唯一のヴォイスオーバーのようなもの。
(↑恋人の思い出話や回想シーンは一切出てこない)
また、彼のお金でスペイン旅行を計画するのも、
彼の遺体をバラバラに切り刻んで小高い丘に埋めるのも、
出版社との契約をまとめるのも、
彼のミュージックテープがあったからこそ、
彼女は勇気を得て行動することができるのだ。
その大胆な行動は彼の遺志を裏切り、侮辱しているように思えるけど、
最後に彼のレコードやテープをごっそりまとめて旅に出るモーヴァンは、
やはり彼を愛し、彼が聞いていた音楽に心酔していることに違いはない。
彼の遺体を“始末”する場面も残酷で猟奇的なはずなんだけど、
なぜだか2人の別れの儀式のようで、
そこには恋人を失った悲しみがあったりする。
これも、ヘッドホンから流れるサウンドのせいでしょう。

■ 太陽の国スペイン
つまらない日常から逃げ出すために訪れたスペインは、
太陽が燦々と降り注ぎ、乾いた風が吹き抜ける開放的な空間。
しかしそこにあるのは、酒、ドラッグ、セックス、いつものバカ騒ぎ。
どこへ行っても刹那的な快楽を求める人々が集う場所は空虚・堕落・無意味だね。
行き先も決めずにリゾート地を離れ、
美しい場所を求めて田舎道をひたすら進むモーヴァンには、
まるで真の自分探しの旅に出るかのような強い意志が見える。
逆境を楽しんでるような。
偶然に出くわした田舎町の祭りに人々の生命力を感じ、
辿り着いたのは人も建物も見当たらない真っすぐな一本道、
それは本当に美しい光景。
恋人に死なれ、親友が恋人と浮気していたことを知り、仕事だって割に合わない。
失うものは何もないモーヴァンがそこで何かを悟る。
だんだんと生き返っていくような不思議な感じ。

■ 対照的な親友
戻ってきたスコットランドで出版社との契約金10万ポンドという大金を、
手にしたモーヴァンは、新たな旅に出る。
もうこの街には戻ってこない。
彼女の決意とは相反する、
「わたしは今のままで満足。ここには仲間もいる。
 どこに行ったって同じよ。夢を見るのはやめて」
という親友の意見の方がより現実的でわかりやすい。
観客も思わずうなづいちゃうんじゃないの。
彼女は退屈な仕事に甘んじながら、
週末のパーティーだけを楽しみに生きる快楽主義的な女の子。
楽しい時も機嫌が悪い時も素直に感情を表現できる。
対照的な2人が親友同士である設定はありがちだけど、
実際、その通りだと思う。
正反対な性格であるからこそ、引きつけあうことがあるんだよね。
モーヴァンと親友は別々の人生を歩み始めるけど、
強い絆で結ばれている(と願う)。
はっきり言って、モーヴァンに共感できる人は少ないと思う。
だってかなりぶっとんでるもん、この子。
でも、内に秘めた強さだとか、真っすぐな眼差しだとか、わたしを魅了する。

■ 女は強くあらねば
恋人が自殺したのは、
小説家としての死後の名声を得ようとする自作自演的な行動だったのでは。
自分が死んだ後に小説が出版され、伝説の作家として記憶されたかったのかも。
けど、モーヴァンにとっては、彼の名声も自分の名声もどうでもいい。
誰が小説を書いたかなんてどうでもいい。
ただ、くだらない日常から抜け出すためのちょうどいいチャンスだっただけ。
死んだ人間よりも、一生懸命生きようとしている人間の方が、価値があるはず。
負けてなんかいられない。『女は強くあらねば』←コレに尽きる。

鑑賞方法:DVD/字幕

ガーゴイル
TROUBLE EVERY DAY
2001年 フランス
100分 サスペンス/ロマンス

監督:クレール・ドニ
製作:ジョルジュ・ベナヨン
    フィリップ・リエジョワ
    ジャン=ミシェル・レイ
脚本:クレール・ドニ
    ジャン=ポル・ファルゴー
撮影:アニエス・ゴダール

出演:ヴィンセント・ギャロ
    トリシア・ヴェッセイ
    ベアトリス・ダル
    アレックス・デスカス
    フロランス・ロワレ=カイエ

STORY
アメリカ人夫婦シェーンとジューンは、ハネムーンでパリを訪れる。
実はシェーンには、性的に興奮すると相手を噛み殺してしまうという、
狂気的な性癖があり、愛する妻を抱けない苦痛に悩まされていた。
シェーンは、最先端のリビドー研究が行われるクリニックを訪ね、
その病の専門家である医師レオを探していた。
レオの妻コレもシェーンと同じ性的衝動に苦しむ犠牲者であったが、
あまりにも危険で自制がきかないため、レオに監禁されながら暮らしていた・・・。


“ガーゴイル(gargoyle)”とは、
もともとは豊穣と水を司る神だったけど、
キリスト教の普及で魔物に姿を変えられたといわれる、
ゴシック建築で屋根の雨どいに見かける鳥のような怪物のこと。
うまい邦題だと思う。

悲しいお話。心にずしんとくるよ。
妻ジューンを愛するがゆえに抱くことができずに
苦悩するシェーンの姿が痛々しい。
愛を受け止めてもらえないジューンもかわいそう。
精神を病んでしまったコレは、
もはや自分を抑制することはできない末期症状。
夫レオの愛を渇望しているのに、
その愛を肌で感じることができない。
みんな愛し合っているのに哀しすぎる。
シェーンがコレを殺したのは、苦しみから解放してあげるため?
それとも自分もいつかコレのように
なるんじゃないかって怖かったの?
コレも死を望んでいたのかもしれないけど。
残されたレオのその後が気になる。
シェーンとジューンもどうなるのよ?

血なまぐさい描写にはドキッとする。
あんな血だらけ・・・こっちも痛いってば。

パリの風景や、緑色のスカーフが空を舞うシーンなど、
すごく綺麗で繊細に仕上がっていると思う。

鑑賞方法:DVD/字幕

テープ
TAPE
2001年 アメリカ
87分 ドラマ/サスペンス

監督:リチャード・リンクレイター
製作:アレクシス・アレクザニアン
    アン・ウォーカー=マクベイ
    ゲイリー・ウィニック
製作総指揮:キャロライン・カプラン
        ジョナサン・セリング
        ジョン・スロス
原作:スティーヴン・ベルバー
脚本:スティーヴン・ベルバー
撮影:マリス・アルペルチ
 
出演:イーサン・ホーク
    ロバート・ショーン・レナード
    ユマ・サーマン

STORY
ミシガン州ランシング、消防士の片手間にドラッグを売り捌くヴィンセントは、
久しぶりに帰郷すると、安モーテルの一室に高校時代の友人ジョンを呼び出した。
映画監督のジョンは、町で行われる映画祭のために帰郷していた。
再会を果たすと、ヴィンセントは高校卒業前の数日間の出来事について話し始め、
ヴィンセントの当時の恋人エイミーとジョンの関係について詰問する。
そこへ、今では地方検事補となったエイミーがやってくる・・・。


登場人物は3人のみ。舞台も安モーテルの一室のみ。
過去の説明も回想もなし、3人の関係も背景も一切説明なし。
モーテルの一室で繰り広げられる3人の会話だけで
それら全てをカバーしている。
やたら台詞が多いので見逃さないように気が抜けない・・・・。
3人が共有している過去のある事実に対して、
解釈や感情がすれ違っていく。
自分が持つ価値観や定義が他人にも通用するとは限らないのだ。

イーサン・ホークの汚れ役もなかなか、
パンツ姿でイッちゃってる演技が良い。
ヴィンセントは自己本位で馬鹿で、愉快で弱くて、
でも実は利口なとこもあって。
初めは威圧的な態度だったのに、
中盤からエイミーとジョンに主導権を奪われちゃって
オロオロしてるとこなんて笑える。
結局、過去の事実について、
誰の見解が正しかったのかなんてわからない。
きっと3人とも正しい。

人間の心理をうまく描き出していると思う。
カメラワークが動きすぎー疲れた。

鑑賞方法:DVD/字幕

ハムレット
HAMLET
2000年 アメリカ
112分 ドラマ

監督:マイケル・アルメレイダ
製作:アンドリュー・フィアーバーグ
    エイミー・ホビー
原作:ウィリアム・シェイクスピア
脚本:マイケル・アルメレイダ
撮影:ジョン・デ・ボーマン
音楽:カーター・バーウェル
 
出演:イーサン・ホーク
    カイル・マクラクラン
    サム・シェパード
    ダイアン・ヴェノーラ
    ビル・マーレイ
    リーヴ・シュレイバー
    ジュリア・スタイルズ
    スティーヴ・ザーン
    デシェン・サーマン
    ジェフリー・ライト

STORY
2000年のNY、ある大手マルチメディア企業の社長が死去した。
息子ハムレットが留学先のイギリスから駆けつけると、
未亡人となった母親ガートルードは、新社長クローディアスと再婚。
反感を感じずにはいられないハムレットの前に、
父親の亡霊が現れ告げる、自分は実弟クローディアスに殺された、と。
ハムレットは父親の言葉をどう受け止めるべきか悩み、
真相を探るうちに狂気じみた復讐の念にとり憑かれていく・・・。


うーシェイクスピアだっ。
着飾った言葉遣いが重苦しい・・・でもその古典的な台詞と
マンハッタンのスタイリッシュな背景とのミスマッチも悪くない。

ハムレットはデンマーク国王の息子ではなくて、
大手マルチメディア企業デンマーク・コーポレーション社長の
息子(映画監督志望)という設定。
ストーリーの流れはわりと原作に忠実だと思う。

ハムレットは“to be, or not to be”って大いに苦悩するけど、
父親を殺され母親をも汚され、叔父への憎悪を消すことができずに、
結果的に多くの血が流れてしまう。
復讐をけしかけた父親の亡霊は
本当にこんな結末を望んでいたのだろうか。
息子が破滅してまで弟に復讐をしたかったのだろうか。
みんな死んじゃったよーハムレットもオフィーリアも
母ガートルードも叔父クローディアスも、
ポローニアスとレアティーズも。
だから、四大悲劇の一つなんだろうけどね。

ジュリア・スタイルズは大人っぽくなってたなー。
でも失恋のショックで死んでしまうような役じゃなくて、
気の強い“bitch”な役のほうが好きだな。

サントラ◎
ゲイリー・オールドマンとティム・ロスの2人で
『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』って
イギリスの映画があるらしい。ぜひ見たいぞ。

鑑賞方法:DVD/字幕






PROFILE

yoko
♀/Aries/O type

自称映画好きによる、
超自己満足的な映画感想ブログ。

劇場よりも自宅でDVD派。
TVの吹替え映画も見るし、
海外ドラマも好き。

とりあえずいろんなジャンルを見てる。
見終わったあとに「考える」のが好き。
わたしなりの解釈や感性で、
思うままに感想を残してゆきます。

エントリー150本達成!
よーし、次は目指せ、200本!
→☆タイトル・インデックス
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