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MOVIE REVIEWS

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ブラス!
BRASSED OFF
1996年 イギリス
107分 青春/音楽

監督:マーク・ハーマン
製作:スティーヴ・アボット
脚本:マーク・ハーマン
撮影:アンディ・コリンズ
美術:ドン・テイラー
衣裳:エイミー・ロバーツ
編集:マイケル・エリス・エース
音楽:トレヴァー・ジョーンズ
演奏:グライムソープ・コリアリー・バンド
 
出演:ピート・ポスルスウェイト
    ユアン・マクレガー
    タラ・フィッツジェラルド
    スティーヴン・トンプキンソン
    ジム・カーター
    メラニー・ヒル
    スー・ジョンストン
    フィリップ・ジャクソン
    メアリー・ヒーリー

STORY
1992年、イングランド北部ヨークシャー地方で最も古い炭鉱の町グリムリー。
グリムリー・コリアリー・バンドは炭鉱夫の仲間たちで結成され、
100年以上の伝統を誇る名門ブラスバンドであるが、
メンバーは炭鉱閉鎖問題に揺れ、生きる希望を失いかけていた。
ある日、フリューゲル・ホーン奏者のグロリアが町に帰郷してきた。
バンドの練習場に現われ見事な腕前を披露した彼女の存在に、
アルト・ホーン奏者のアンディは希望を抱く・・・。


激しい感動はないけれど、いい作品。
音楽や社会的主張がどーのこーのってよりも、
炭鉱の町で失業の危機に瀕する人々の生き様ってゆーか、
つまりは、フィルだな。
わたしにとっちゃこの映画の主人公はフィル。

10年前のストライキで破産、今でも多額の借金を抱えるフィル。
借金取りに家財を持っていかれ、妻は4人の子供を連れて家出。
道化のピエロを演じて微々たる小遣い稼ぎ。
炭鉱閉鎖で失業、バンドは解散、指揮者の父親は肺病で入院。
妻、子供、家、仕事、自尊心、希望、音楽、すべてを失ったフィルの
悲愴と怒りと罪悪が混じった絶望の表情が心に染みるよ。
特に、病院の前で演奏している時の顔ね、忘れられない。
てっきりダニーはあそこで死ぬのかと思ったさ(笑)

頑固者ダニーを演じるピート・ポスルスウェイトも、
今まで一癖ありげな役を見てきたけど、
あんな穏やかな表情は初めて見ました~。

しっかり政治的な主張も含まれている。
サッチャーやトーリー党の批判がなされているし、
ダニーの優勝スピーチにこの映画のテーマが凝縮されている。
バンドの結束、優勝、家族の再生、恋愛成就などのハッピーエンドの裏に、
炭鉱閉鎖による集団失業の現実を忘れてはならない。
そういった意味では、非常に「あっさり」感。

これは紛れもなく音楽映画であることは確かだけど、
炭鉱閉鎖、家族崩壊、アンディとグロリアの恋、ダニーの病気など扱うものが多くて、
メンバーそれぞれのバンドに対する想いが描き切れていない気がする。
大して練習もしてなかったのに、決勝大会で優勝しちゃうしね。
演奏の出来がいい時と悪い時の差が激しくて、
優勝したのはまぐれなんじゃないかと思ってしまいます。

とはいえ、わたしには音楽の良し悪しはさっぱりわからないけど、
名曲といわれる曲を聴くのは心地いいもの。
生で聞いたら鳥肌ものだろうな。
個人的にはオーケストラより吹奏楽のほうが好きみたいだ。

ヨークシャーの男は感情を見せないのが特徴らしいのに、
14歳の少年みたいなキラキラ(ニヤニヤ?)した瞳でグロリアを見過ぎのアンディ。
2人のロマンスはストーリー上なくてもいいと思うんだけど・・・
あ、そーすっとユアンの存在意義がなくなってしまうわ。
アンディは、ユアンが演じる役の中では珍しく普通の青年で、
物足りなさが残るのは否めないけど、
本人曰く「アンディは素の自分に一番近い役柄」らしい。

紫色のバンドのユニフォーム(うちの大学のスクールカラーと同じで親近感)
と同じ色に髪を染めて応援に臨むおばちゃんたちや、
アンディが一度は手放したアルト・ホーンを
取り戻すビリヤードの賭けがまぐれ勝ちだったり、
ダニーが拒否した優勝トロフィーをジムがちゃっかり持ち帰ったり、
地味な演出の中にもユーモアを忘れていない。

鑑賞方法:DVD/字幕
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いつか晴れた日に
SENSE AND SENSIBILITY
1995年 イギリス/アメリカ
136分 ドラマ/ロマンス

監督:アン・リー
製作:リンゼイ・ドーラン
製作補:ジェームズ・シェイマス
原作:ジェーン・オースティン『分別と多感』
脚本:エマ・トンプソン
撮影:マイケル・コールター
音楽:パトリック・ドイル
 
出演:エマ・トンプソン
    アラン・リックマン
    ケイト・ウィンスレット
    ヒュー・グラント
    グレッグ・ワイズ
    エミリー・フランソワ
    イモジェン・スタッブス
    ジェマ・ジョーンズ
    ロバート・ハーディ
    エリザベス・スプリッグス

STORY
19世紀初頭のイングランド南東部サセックス州、
ダッシュウッド夫人と3人の娘は、一家の主を亡くし、
住んでいた私園ノーランド・パークは先妻の息子ジョンに相続されることになった。
長女エリノアはジョンの義弟エドワードと出会い意気投合するが、
住む家を失った母娘たちはデヴォン州の小さなコテージへ移り住むことになった・・・。


ジェーン・オースティンの小説は一度も読んだことない。
なんとなくロマンチックすぎるイメージがあって敬遠気味。
でもあの時代の何かと制限の多かった弱い立場の女性を描いた作品とゆーよりも、
そんな時代の中でも強かに生きていく女性を描いている。
これを機に原作『分別と多感』を読んでみてもいいかな。『高慢と偏見』も然り?

実はこの映画は10年くらい前に見たことがある。まだ中学生のころ。
当時はまだイギリス文学に特に興味があったわけじゃないし、
どんな映画が好きだとか好みのジャンルも未確定で、
なんとなーく見てなんとなーく忘れ去られてた映画。
久しぶりに再見して、だいぶ違った印象を受けました。

今のわたしは基本的に恋愛映画は好きじゃないし、
19世紀の男女の恋愛なんて因習的で堅苦しくて好きじゃない。
だけども、ヨーロッパの歴史が好きなのと、
大学でイギリス文学をかじってきたこともあいまって、
中世から近世ぐらいまでの時代物に"興味がある"みたいだ。

衣装とか建物とか見てるだけでも楽しい。
時代物ならではの光の使い方も◎
電気のない時代は、昼間でも建物の中は薄暗く、
窓から差し込む太陽光によって陰影ができる。それが素敵。
夜には蝋燭や暖炉の炎の赤い光がゆらゆら。

次女マリアンヌがピアノを弾くいくつかの場面では、
片側から光が当たってできた影で白い肌が際立ってキレイ。
当時のケイト・ウィンスレットは『乙女の祈り』で注目され始めの19歳。
『タイタニック』よりも断然いい。
"多感(sensibirity)"を象徴するマリアンヌは、
現代じゃどこにでもいそうな恋に生きる女の子。
共感はできないけど、ウィロビーを「愛よりも金を選んだ男」と言い、
ブランドン大佐の愛を受け入れ、ひとつ大人になりましたね。

対照的な長女エリノアは"分別(sense)"を象徴する。
いつも冷静で現実的・客観的に物事を見つめ、
恋に焦がれることもなく、人に気を遣ってばかり、自分を抑えている。
そのエリノアがマリアンヌに心中を告白する場面と、
エドワードの前で泣き崩れてしまう場面では、
今までこらえてきたものが一気に溢れ出てきて、ほっとする。
エマ・トンプソンは自分がこの役を演じることを想定しないで、
脚色したようだけど、ハマり役ですよ。

男性陣にはあまり魅力を感じませぬ。
お坊っちゃんエドワードは優柔不断。(原作ではダサい男らしい)
ウィロビーみたいな色男は言語道断。
見守るだけの男ブランドン大佐には好感が持てるけど。
アラン・リックマンの抑えた演技がいいです。

当時の恋愛事情は、男次第なんだよね。
女は仕事して生活費を稼ぐことができないから、
生きていくためには、結婚するしかない。
女は結婚相手に相応しい男に出会うのを待たなければならない。
彼女たちは好きな人に自分から会いに行くことができないから、
相手が会いに来てくれるのを待たなければならないし、
プロポーズされるのも待たなければならない。
その恋を逃したら、一生独身かもしれない。

この映画のテーマは"結婚"と"金"。
それが女たちの一番の関心事、そんな時代だったのねぇ。

鑑賞方法:DVD/字幕






PROFILE

yoko
♀/Aries/O type

自称映画好きによる、
超自己満足的な映画感想ブログ。

劇場よりも自宅でDVD派。
TVの吹替え映画も見るし、
海外ドラマも好き。

とりあえずいろんなジャンルを見てる。
見終わったあとに「考える」のが好き。
わたしなりの解釈や感性で、
思うままに感想を残してゆきます。

エントリー150本達成!
よーし、次は目指せ、200本!
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