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MOVIE REVIEWS

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ギルバート・グレイプ
WHAT'S EATING GILBERT GRAPE
1993年 アメリカ
117分 青春ドラマ

監督:ラッセ・ハルストレム
製作:メール・テパー
    ベルティル・オルソン
    デヴィッド・マタロン
製作総指揮:ラッセ・ハルストレム
        アラン・C・ブロンクィスト
原作/脚本:ピーター・ヘッジズ
撮影:スヴェン・ニクヴィスト
音楽:アラン・パーカー
    ビョルン・イシュファルト

出演:ジョニー・デップ
    ジュリエット・ルイス
    メアリー・スティーンバージェン
    レオナルド・ディカプリオ
    ダーレン・ケイツ
    ローラ・ハリントン
    メアリー・ケイト・シェルハート
    ジョン・C・ライリー
    クリスピン・グローヴァー
    ケヴィン・タイ

STORY
アイオワ州の小さな田舎町エンドーラで暮らす24歳のギルバート・グレイプは、
知的障害を持つ弟アーニーと過食症で動くこともままならない母ボニーの面倒を、
姉エイミーと妹エレンと共に見なければなれなかった。
退屈な生活の中で、彼はベティ・カーヴァー夫人と不倫を重ねていたが、
ある日、トレーラーの故障でエンドーラに足止めされている少女ベッキーと出会い、
この出会いによりギルバートの人生は大きく変わることとなる・・・。


何を隠そう、わたしはレオナルド・ディカプリオのファン(でした)。
彼が出演している映画はほぼ網羅しているけど、
人に薦めるなら、断然『ギルバート・グレイプ』を!
リオの演技が素晴らしいだけじゃなくて、映画として好きな映画であるから。
わたしにしては珍しく、正統系ほのぼの感動映画。

原題の直訳は“ギルバート・グレイプを蝕んでいるもの”・・・?

母親は過食症で太りすぎた身体を動かすこともできない。
もうじき18歳になる弟は知的障害者で一人で風呂にも入れない。
自殺した父親が建てた家は今にも壊れそうな状態。
エンドーラ、音楽のないダンスのような町。
そこに進出し始める大型スーパーやチェーン・ハンバーガー店。
勤め先は客足の途絶えた小さな食品店。
変わりつつある町で変わることができない自分。

退屈な町の平凡な人生に嫌気が差すことがあっても、
ギルバートは決して自分を不幸だなんて思ってない。
それまでもこれからも、彼にはそれが当たり前のことで、
何よりも、彼は家族を愛しているから。
彼の望みは、“家族に新しい家を。ママにエアロビを。
エレンを大人に。アーニーに新しい脳を”
自分自身の望みは、“いい人になりたい”

ギルバートは、あんまり感情を表に出さない。
田舎町から出て行くことができない閉塞感の中、
どこかに行きたくても行けない不甲斐なさや葛藤を抱え、
自分の可能性を潰していく足枷を見て見ないフリをしていたから。
人に頼らない強さがあるけれど、彼だって完璧じゃない。
ケーキを盗み食いしたアーニーを殴ってしまったり、
母親の死を悲しんで地下室で暴れたり。
ギルバートの心の悲鳴が聞こえてきそうでこっちも悲しいけど、
なんだかほっとする。彼はちゃんと生きている。
感情は鬱積する前に吐き出さなくちゃ、息苦しくて死んじゃうよ。

ベッキーはトレーラー・ハウスで気ままな旅暮らし。
自由奔放で、素直で、偏見を持たず、思いやりのある女の子。
口数は多くないけど、彼女の言葉には嘘がない。
「空が大好き。空は果てしなく美しい。
 大きいなんて言葉は空には小さい・・・」

母親のアーニーの可愛がりようは、甘やかしすぎ。
叱るべきときは、母親がちゃんと叱らなくちゃ。
でも、自分の巨体を人目にさらしても、アーニーのために、
7年ぶりに外出するその勇気(?)!やっぱり愛だね。
その母親も3兄姉妹にはかなり甘やかされちゃってる。
夫が自殺してから食べ続けることをやめず、ソファからも動かず、
生活のすべてを家族に頼りっきり、迷惑かっけぱなしの生活。
でも、彼女は子供たちを愛している。
子供たちもママを愛してるから、あの家にいるんだよ。
ママはあの家の中心。

母親が死ぬことによって、ギルバートは解放される。
あっけなくてちょっと強引な気もするけど、
それ以外に彼が自由になれる方法はなかったのかもしれない。
遺体を家ごと焼いてしまう様子は、まるで神聖な儀式のよう。
アーニーも炎に包まれる家を神妙な顔つきで見ている。

アーニーは繰り返し何度も言っていた、「僕らはどこへも行かない」って。
ギルバートの人妻の不倫相手ベティも言っていた、
「わたしがあなたを選んだ理由は、あなたはここを出て行かないから」
ギルバート自身もまた、そう思っていた。
けれど、ベッキーと出会い、彼は変わった。
「僕らはどこへでも行ける」

淡々と展開する暗くなりそうなストーリーなのに、
なぜか見終わったあとにすっきりとした気持ちになれる。
風景や色彩も優しくて、草原の中の家、どこまでも続く一本道、
夕陽が沈む牧草地、静かな小池、なぜだかノスタルジック。
ジョニーさんの抑えた演技が爽やかな哀愁を漂わせている。
ジュリエット・ルイスも好演、真実を見極めることができる瞳。
リオの演技は、百聞は一見に如かず、ですよ。
ほのぼの音楽もいい。

一つ疑問が・・・
末の妹エレンは15歳で、父親が首を吊ったのは17年前。
単なる設定ミスだよね?
ちなみに母親役のダーレン・ケイツの体重は500ポンド(約227kg)で、
TVショーに出演した際に原作者ピーター・ヘッジズの目に留まったらしい。

リオは近年の映画に比べて、若い頃の方がいい演技をしていると思う。
屈折した思春期の少年とか、ドラッグに溺れる少年とか、難病の少年も然り。
(知的障害者の役は“おいしい”役ではありますが・・・)
『ロミオ&ジュリエット』や『タイタニック』以降に彼を知った人の中には、
これらの映画を知らない人も多いのでは。
ぜひ見てくれ。きっと見直すよ。

鑑賞方法:ビデオ/字幕/1997年以前
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PROFILE

yoko
♀/Aries/O type

自称映画好きによる、
超自己満足的な映画感想ブログ。

劇場よりも自宅でDVD派。
TVの吹替え映画も見るし、
海外ドラマも好き。

とりあえずいろんなジャンルを見てる。
見終わったあとに「考える」のが好き。
わたしなりの解釈や感性で、
思うままに感想を残してゆきます。

エントリー150本達成!
よーし、次は目指せ、200本!
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