FC2Blog | RSS1.0 | LOG-IN | NEW ENTRY 

MOVIE REVIEWS

基本的にすべてネタバレ。コメント・トラバ大歓迎。
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.--.-- | スポンサー広告 | trackback(-) | comment(-) | TOP | EDIT


ライフ・アクアティック
THE LIFE AQUATIC WITH STEVE ZISSOU
2005年 アメリカ
118分 コメディ/アドベンチャー

監督: ウェス・アンダーソン
製作: ウェス・アンダーソン
     バリー・メンデル
     スコット・ルーディン
製作総指揮: ラッド・シモンズ
脚本: ウェス・アンダーソン
     ノア・バームバック
撮影: ロバート・D・イェーマン
プロダクションデザイン: マーク・フリードバーグ
衣装デザイン: ミレーナ・カノネロ
編集: デヴィッド・モリッツ
     ダニエル・R・パジェット
アニメーション: ヘンリー・セリック
音楽: マーク・マザースボウ
音楽監修: ランドール・ポスター

出演: ビル・マーレイ
    オーウェン・ウィルソン
    ケイト・ブランシェット
    アンジェリカ・ヒューストン
    ウィレム・デフォー
    ジェフ・ゴールドブラム
    マイケル・ガンボン
    バッド・コート
    ノア・テイラー
    セウ・ジョルジ
    ロビン・コーエン
    シーモア・カッセル

STORY
ドキュメンタリー映画監督のスティーヴ・ズィスーは、
海洋学者であり、探査船ベラフォンテ号の船長であり、日々航海を続ける探検家。
しかしここ数年は自作映画にヒット作がなく、資金繰りに困窮し、
さらに前作の航海では古くからの仲間エステバンが潜水中にサメに襲われてしまった。
旧友を食い殺した幻のサメ"ジャガー・シャーク"を捕えようと、
新たな航海に意気込むスティーヴのもとに、ネッドという青年が現れる。
ケンタッキーから訪れたネッドは、自分はスティーヴの息子かもしれないと言う・・・。


鬼才と言われるウェス・アンダーソン監督、好きなんです。
彼の監督作品は4本ほどみたけど、例外なく好きです。
独特の世界観、ユニークな語り口、個性豊かなキャラクター、
ディティールまでこだわった衣装や小道具、選りすぐりのBGM、
そして最後にほんわか心に残るあったかい気持ち。
監督がほんと自分の作品やキャラを愛してるんだなーって感じる。

日本で万人受けしてヒットする風合いではないけど、映画人の評価は高く。
やはり全作品を制覇しなければ。

ウェス・アンダーソン作品には欠かせないのが、ビル・マーレイ最高。
哀愁漂う冴えない中年男を演じさせたらピカイチのこの人。

かつてスティーブはちびっ子たちのヒーローで。
けど、それはドキュメンタリー映画の中で作られた虚像でしかない。
そんな自分を本当の自分ではないと違和感を覚えつつも、
カメラが回っているときは、映画の主人公よろしくかっこつけようとする。

ネッドはスティーブをヒーロー視する子供たちのいわば代表で、
自分の父親かもしれないと憧れ、ファンレターを出し、いつか会える日を夢見ていた。
本当に血のつながった親子かどうかわからないけど、
純粋にスティーブを慕い親子関係を築こうとする。

雑誌記者のジェーンも幼いころからスティーヴに憧れたいたファンの一人。
自ら取材費を出してズィスーの船に乗り込んで、
チーム・ズィスーとともに航海しながら取材を続ける。

けど実際のスティーブは決してヒーロー的じゃないし、
自己本位で傲慢でひとりよがりで、妻エレノアとの結婚生活は破綻し、
映画の評価は低迷し、新作の配給会社も見付からず、ダメダメ。

そんなスティーヴは魅力的な人物ではないのか、
というとそういうわけではなく、良くも悪くも“人間的”で、憎めないおっさん。
自分のことしか考えていないようで、船員のこともちゃんと考えていて、
なによりもベラフォンテ号を愛してる。

海賊に襲撃されたときも身を挺して撃退し、
人質にとられた調査員ビルを救出するためにピン諸島のアジトに突撃し、
捕えられていたヘネシーを助け出すために銃撃戦を繰り広げる。

人質救出作戦が失敗したと思い込んで、
スティーブが口走った言葉は、"Dammit, Steve!"
それまでにいろんなことを含め自分を客観的に見ることができたのでは。

自分は決していいリーダーではなかったし、
いい夫でもなかったし、いい父親でもなかった、と。

人質救出作戦が成功すると物事は好転する。
ビルを救出し、ヘネシーも救出し、エレノアもチームのブレインとして復帰。
ぎくしゃくしていたネッドとは親子関係を修復。
肝心のジャガー・シャークを諦めそうになるけど、ネッドに鼓舞され再び意気込む。

ジャガー・シャークを追跡する理由はもはや復讐ではなく、
存在するかどうかもわからない幻の生物を追うことに浪漫を感じる。
その発見は物語の集大成として必要な結末だったわけで。

ネッドを除く主要人物全員が1つの潜水艦にのりこみ、
深海を悠々と泳ぎまわるジャガー・シャークを発見する。
奇妙に光を発しマダラ模様のジャガー・シャークは、
優雅で大胆で、でもいかにも作り物で◎
"It's pretty good, isn't it?とつぶやいて涙するスティーヴに、
その場にいた全員が手を差し出して包み込む。
感動的な場面だよね。

突然のネッドの事故死には賛否両論らしいけど、
旧友の死と息子の死を乗り越えることによって、
スティーヴは、より深みのある人間になったのでは。

最後のエンディング・クレジット導入部分、
スティーブを中心に主要人物が集まってきて、
停泊中のベラフォンテ号に乗り込んでいくと、
デッキ部分にパイロットの制服姿の人物がパイプをふかしている。
っ!ネッドだぁ!監督の心意気に拍手。

あとね、イイ味出してたのがクラウス役のウィレム・デフォー。
っふふ・・・デフォーって、なんか出てくるたびに笑っちゃうんだよねーいつも。
チーム・ズィスーの機関技師クラウスは、ドイツ人で元バス運転手で、
スティーヴを父親のように慕い(一方で、スティーヴはクラウスを弟のようだと言う)、
前線で活躍するA班ではなく、いつも後援のB班だとスネてみたり、
突然現れたスティーヴの息子かもしれないネッドには敵意むき出し。

DVD特典の未公開シーンでは、ピン諸島での人質救出作戦中に、
クラウスが背中に火をつけられて炎を背負って走って逃げるシーンがあって、
でもカットされてるんだよねー。ほんの1,2秒のシーンなのに。
そのあとはウェットスーツがボロボロになってて。
ってかウェットスーツも潜水服も半ズボンなの、、、っふふ。

そーいえば、チーム・ズィスーのトレードマークとなる赤いニット帽は、
明らかにジャック=イヴ・クストーを意識したもの。
クストーとは、フランスの海洋学者で、海洋ドキュメンタリーの映画を撮っていた人物。
どこかで聞いたことある名前だなと思ったら、同監督の『天才マックスの世界』で、
マックスが図書館で借りたクストーの"Diving for Sunken Treasure"って著書の中に、
"When one man, for whatever reason,
 has the opportunity to lead an extraordinary life,
 he has no right to keep it to himself."
というクストーの引用文が出てくるのでした。

ジャガー・シャークの他にも実在しない不思議な海洋生物たち、
クレヨン・タツノオトシゴ、キャンディ・カニ、ダイヤ・アオマグロ、などなど。
コマ取りのアニメーションを造形したのは、
『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』のヘンリー・セリック監督、ナイスチョイスっす。

残念なのが、自分に洋楽の知識が少ないこと。
チーム・ズィスーの保安担当のブラジル人サントスがアコギで歌う歌が、
デヴィッド・ボウイの曲でポルトガル語に翻訳されてるなんて、
自力じゃ気づけませんでした。BGMは雰囲気しか感じとれんよ。

adidas製のZISSOUのロゴ入りスニーカー、非売品でしょうか。
欲しいよ!

鑑賞方法:DVD/字幕
スポンサーサイト
PROFILE

yoko
♀/Aries/O type

自称映画好きによる、
超自己満足的な映画感想ブログ。

劇場よりも自宅でDVD派。
TVの吹替え映画も見るし、
海外ドラマも好き。

とりあえずいろんなジャンルを見てる。
見終わったあとに「考える」のが好き。
わたしなりの解釈や感性で、
思うままに感想を残してゆきます。

エントリー150本達成!
よーし、次は目指せ、200本!
→☆タイトル・インデックス
<< 2017.06 >>
S M T W T F S
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
CATEGORY
RECENT ENTRIES
RECENT COMMENTS
RECENT TRACKBACKS
MY OTHER BLOGS

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。