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MOVIE REVIEWS

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イカとクジラ
THE SQUID AND THE WHALE
2005年 アメリカ
81分 ドラマ/コメディ

監督: ノア・バームバック
製作: ウェス・アンダーソン
     チャーリー・コーウィン
     クララ・マルコヴィッチ
     ピーター・ニューマン
脚本: ノア・バームバック
撮影: ロバート・イェーマン
プロダクションデザイン: アン・ロス
衣装デザイン: エイミー・ウェストコット
編集: ティム・ストリート
音楽: ブリッタ・フィリップス
     ディーン・ウェアハム

出演: ジェフ・ダニエルズ
     ローラ・リニー
     ジェシー・アイゼンバーグ
     オーウェン・クライン
     ウィリアム・ボールドウィン
     アンナ・パキン
     ヘイリー・ファイファー
     ケン・レオン

STORY
1986年、ニューヨーク、ブルックリンのパークスロープ。
16歳の兄ウォルトと12歳の弟フランクは、ある日、両親から離婚を告げられる。
両親はともに作家で、父バーナードはかつては脚光を浴びたものの、
現在は長くスランプ状態が続き、生活のために大学の講師をしていた。
一方、母ジョーンはバーナードの影響で書き始め、
文芸誌『ニューヨーカー』での華々しいデビューを控えていた。
兄弟は共同監護という形で、父の家と母の家を行ったり来たりの生活が始まる・・・。


なぜ『イカとクジラ』なのかは見ればわかる。

1回見ただけでは、ただよくありがちな崩壊した家族物語。
けど、何回か見てみると、脚本や人物設定が深いなぁと。

ジェフ・ダニエルズがくたびれた頑固親父を妙演。
こんな夫だったらウンザリするだろう、と浮気した妻に同感。

ローラ・リニーはもうちょっと美人だった気がするんだけど。
たしかに離婚の原因は妻の浮気に違いないけれども、
ジョーンには自分が悪いという自覚があるが、ヨリを戻す気はなく、
バーナードより大人な好印象。

いや、どっちもどっちか。
仮面夫婦生活に疲れた親、親業に疲れた元夫婦。

インテリな父バーナードは、芸術性や人間性の良し悪しを、
難解であるかどうか、教養があるかどうか、で判断する。

そんな父に傾倒し、父の価値観をさも自分の価値観のように語るウォルトも然り。
父の作品は高尚すぎるから世間に受け入れられないのだと弟に説明し、
ガールフレンドの元彼を知的ではないと非難する。

けど2人とも、物事がうまくいかないときに口にする言葉は同じ。
"Don't be difficult."
あなたたちのその性格が物事をややこしくしてるのでは?
と思わず突っ込んでしまう。

父を尊敬するウォルトは、浮気した母を責め、
母に甘えたいフランクは、父を受け入れない。

弟の奇行は、両親の離婚の影響、
特に母からセックスライフも含めて明かされた浮気の詳細を
聞かされたことに大きく影響されたのか。

兄は母に嫌悪感を抱きつつも特に影響された感じはなく、
もともと父の影響を受けまくりのようだし。
人の真似ばっかして悪びれた様子もなく、
ガールフレンドとの関係も自分の損得で考えてる様な奴。

けど、セラピストと話しているうちに、
思いがけず子供の頃の出来事を思い出す。
母親との楽しい思い出、そこには父親も弟も登場しない。

あくまでも子供目線で描かれているのが良い。
親が親として完璧でないことはわかっているし、
親である前に男と女であるわけだけど、
それでも親の性的な部分は見たくないものだよね。
それに出くわしてしまったら、思わず走り出したくなるものだよね。

ラストは、ちょっぴり大人になったウォルトの爽やかさが残る。
それ以上の説明も後日談もなし。
余韻を感じろってことか。

今にも崩壊しそうなよくある家族。
誰も悪くないし、誰も正しくもない。
簡単に修復や暖かい関係には戻せないけど、
かといってぷつんと切れてしまうわけでもなく、
細く長く途切れない絆の糸。

欲を言えば、もうちょっとシニカルな笑いが欲しかったかな。
監督自身の少年期をモデルにしてるだけに、現実味だけはありあり。

文芸作品や、映画や音楽など、
小ネタがたくさん使われているのだけど、
ほとんどが自分にはわからないものばかりで残念。
ディケンズ作品だけはばっちり。


鑑賞方法:DVD/字幕・吹替
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PROFILE

yoko
♀/Aries/O type

自称映画好きによる、
超自己満足的な映画感想ブログ。

劇場よりも自宅でDVD派。
TVの吹替え映画も見るし、
海外ドラマも好き。

とりあえずいろんなジャンルを見てる。
見終わったあとに「考える」のが好き。
わたしなりの解釈や感性で、
思うままに感想を残してゆきます。

エントリー150本達成!
よーし、次は目指せ、200本!
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