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MOVIE REVIEWS

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ゾンビーノ ZOMBINO
FIDO
2006年 カナダ
93分  コメディ/ドラマ/ホラー

監督: アンドリュー・カリー
製作: ブレイク・コーベット
     メアリー・アン・ウォーターハウス
製作総指揮: ピーター・ブロック
         パトリック・カサヴェッティ
         ジェイソン・コンスタンティン
         シェリー・ギレン
         ダニエル・アイロン
原案: デニス・ヒートン
脚本: アンドリュー・カリー
     ロバート・チョミアック
     デニス・ヒートン
撮影: ジャン・キーサー
特殊メイク: トッド・マスターズ
プロダクションデザイン: ロブ・グレイ
衣装デザイン: メアリー・E・マクロード
編集: ロジャー・マティアシ
音楽: ドン・マクドナルド

出演: キャリー=アン・モス
     ビリー・コノリー
     ディラン・ベイカー
     クサン・レイ
     ヘンリー・ツェーニー
     ティム・ブレイク・ネルソン
     ソニヤ・ベネット
     ロブ・ラベル

STORY
平和な郊外住宅地の田舎町ウィラード、
特殊な首輪によって人間に飼い慣らされたゾンビと、
ゾンビを労働力として使う人間の、生者と死者の共存社会。
孤独な少年ティミーの家にも、ついにゾンビがやってきた。
はじめはゾンビには興味のなかったティミーだが、
あるときゾンビがいじめっ子を懲らしめてくれたのをきっかけに、
ゾンビを“ファイド”と名づけ、次第に心を通わせていく。
ところが首輪の装置が故障したファイドが、隣人の老婦を食べてしまった・・・。


50年代風のカラフルな街+ペット化されたゾンビ
もう、この組み合わせだけで、わたしの中では小ヒットは間違いなし。
そーいえば、ブラックコメディは久しぶりだな。

明確な時代設定は出てこないけど、古き良きアメリカのよう。
あるとき宇宙から突如現れた放射能を帯びた分厚い雲が地球を覆い、
その粒子により、死んだ人間が蘇るという現象が起こり始めた。

ゾンビの欲求はただ人肉を食べること、のみ。
襲われた人は感染してゾンビ化するわけではなく、
ただ命を落とし、やがてゾンビとして蘇る。

なかなか死なない(とゆーか、すでに死んでいる)ゾンビを相手に、
長きに渡りゾンビ戦争が続き、多くの人間が犠牲になったが、
それに終止符を打ち、人間を勝利に導いたのが、ゾムコン社のガイガー博士。

ゾンビの弱点は脳に損傷を与えることだと気づき(←気づくの遅いよ)、
特殊な首輪を発明し、その首輪をはめるとゾンビの食欲が抑えられ人間に従順になる。
飼い慣らされたゾンビは、労働力や家事手伝いとして、人間に重宝される。

がその一方で、人間の居住区はフェンスで囲われ、その外側ゾーンには、
首輪のないゾンビ=野良ゾンビが今でもウヨウヨ放置されている。

死んだらゾンビになるのが当たり前の世界。
“葬儀”(=頭を首から切り離して頭だけを棺桶に入れて埋葬する)は
富裕層向けの非常に高価なものとなり、積立ローンが組まれるほど。

刑務所はなくなり、法を犯した者はゾーンへ追放される。
小学校では子供たちにライフルの扱い方を教えて、
ゾンビに襲われそうになったら♪脳みそをぶっ飛ばせ♪と説く。

寿命の近いお年寄りは人知れずゾンビ化するおそれがあるため注意が促され、
万が一、街中で野良ゾンビが発生してしまったら、
ゾムコン社の警備員たちが即座に野良ゾンビを始末する。

そんな世界が舞台。

そこに、バラバラの家族。
友達がいなく、いじめられっ子の息子ティミー。
世間体ばかり気にしている母親ヘレン。
息子と妻に興味のない父親ビル。

ギクシャクした家族の中に、いきなりやってきたゾンビのファイド。
ゾンビだってかつては生きていた人間だったのだから、
ファイドにだって多少の自我は残っている。

嬉しいときは歯を見せて笑うし、悲しいときは寂しげな目をするし、
煙草も吸うし、胸には心臓手術の痕があり、
首輪が故障してしまってもティミーとヘレンは襲わないし、
ヘレンに対しては流し目も使うし(ヘレンもまんざらでもない様子)、
自分を敵対視するビルには猜疑心いっぱいの視線を無言で投げかける。

この映画がほかのゾンビ映画と違うところは、
(そもそも最初の設定からして違いすぎるけど)
ゾンビにも感情や人権があるということ。

しかし、父親の立場ってないよなぁ。
最後だけ、愛する子供のために命かけてみるけど、
空回りばかりで、あっけなく殺されてしまった。
しかもゾンビにではなく、生身の人間の拳銃により。

この父親、息子とのキャッチボールより自分のゴルフ、
妻の妊娠にも気づかず、葬儀ローンを抱えるため贅沢禁止、
おまけにゾンビ恐怖症ときた。

改心させるよりも、削除したほうがストーリー展開は単純ね。
本人の意思を尊重して、葬儀をあげて本望か。
けど、その後のティミーとヘレンの様子を見たら悔しがるに違いない。

父親不在の家族に、うまく入りこんだのはもちろんファイド。
ゾンビは「召使い」の立場から「友達」へと昇格。
優秀なゾンビのファイドと、心優しい少年ティミーと、
たくましい母親ヘレンと、生まれてきた赤ん坊と、
絵に描いたような幸せな家族。

なかなか言える台詞じゃないぜ、これ。
You, crazy wonderful zombi!


鑑賞方法:DVD/字幕・吹替
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PROFILE

yoko
♀/Aries/O type

自称映画好きによる、
超自己満足的な映画感想ブログ。

劇場よりも自宅でDVD派。
TVの吹替え映画も見るし、
海外ドラマも好き。

とりあえずいろんなジャンルを見てる。
見終わったあとに「考える」のが好き。
わたしなりの解釈や感性で、
思うままに感想を残してゆきます。

エントリー150本達成!
よーし、次は目指せ、200本!
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